美術協会「風」主催
第23回展覧会 


「古(いにしえ)の風」展
〜ネパール作家の作品も同時展示〜
 

期間: 2005年8月23日(火)〜8月28日(日)

場所: 愛知芸術文化センター アートスペースH室

後援: ネパール大使館、外務省、愛知県、中日新聞社、東海テレビ放送(株)、名古屋タイムズ社




愛知県知事より祝辞をいただきました 美術協会「風」代表のご挨拶
 美術協会「風」の皆様方によります「古(いにしえ)の風」展が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。

 世界の人々が互いに交流し、理解し合うことが求められております今日、美術を通じて交流し友好を深めることは、誠に意義深いことと存じます。美術協会「風」の皆様には、日本とネパールの文化交流に、大きな役割を果たされますことに心から感謝申し上げます。国境を越えて、人々がお互いの個性を認め合いながら感動を共にできる絶好の機会となることをご期待申し上げます。

 
本展のご盛会と美術協会「風」のますますのご発展をお祈り申し上げまして、お祝いのことばといたします。
                  
 
           2005年8月23日
          愛知県知事 神田 真秋
※当協会に寄せられました祝辞を転載しております
 ヒマラヤ山脈から不思議な風がギャラリーに集まりました。

 ネパールの民族芸術(ミティラアート)の技法を使用し、伝統的なヒンドゥーの神々やネパールの結婚式や生活など、新しいモチーフを表している作品の内容は民族美術にとどまらない広がりがあります。
 
 又、自然の顔料を用いて描いてあるタイプの作品は作家が一人一人エネルギーを競演しながら影響しあって描いています。

 ここにエントリーされた数々の作品から学び合いましょう。




              2005年8月23日
             美術協会「風」
              代表 西川 直見








2005年8月 愛知芸術文化センター アートスペースH室


ネパール作家の作品「動作」 (布地に油彩) 白木 誠一  「無題」
“描く”ことではなく“創る”ことによる表現


ネパール作家の作品 



会場風景





本展で受賞された作品をご紹介します




愛知県知事賞
伊藤 和美
「花火」
アクリル





東海テレビ放送賞
山内 明美
「Sea Space」
パステル





ネパールの作品は、キャンバスの布に草木の染料を使用し、素朴な色合いで現実の暮らしを描いているのが特徴です。
「風」のグループは、桜、鶴、風神雷神、花火など日本的な風物を描き、対照的な雰囲気を醸し出しています。
両国の創造意識を刺激し、絵画についての考え方を広げる機会になりますように。。。   美術協会「風」  








ネパールの作家の作品をご紹介します 

(クリックすると拡大表示します)

Sushug
‘Mask Dance’
Etching
33cm×24cm
Sushug
‘Jhankri’
Etching
24cm×35cm
W.Jewag

Etching
25cm×30cm

‘Ganesh T’
Etching
22cm×32cm



ネパールには日本が失った‘何か’があります。
ネパールの生き生きとした活気には、何事も受け入れる大きさがあります。


Etching(エッチング)とは・・・

銅版画の技法の一つ。蝋引きの銅板に針で描いた線画を、酸で腐食させて原版とした凹版印刷。
その技法で印刷した腐食銅版画です。メゾチントで描いてあるものもある。
 

ミティラアートについて・・・

(クリッックすると拡大表示します)

(全体)
(部分)
ミティラとはミティラ地方(ネパールとインドの国境)に住むマイティリー民族、伝承、その地域の名称の意である。

村のお祭り、宗教的な儀式、家族の成長、結婚式やヒンドゥー教の神々、さらには動植物、人間など
生活と密接に関わったモチーフを、花びらや色の付いた水や煤(すす)など、自然界からもらった色で、
母から娘へ代々受け継がれながら描かれてきた、人々の暮らしの中に息づいた幾何学模様の絵画。

それぞれの図柄には意味があり、儀式に合わせて決まる。
例えば・・・鳥のつがい−相思相愛を表し、結ばれる男女の末永い幸せを願う。